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2023-11-03

家のローンを組むための条件と9つの審査項目|住宅ローンの審査が通らないときの対処法も


注文住宅を建てるときに多くの方が不安になることが、住宅ローンの審査が無事に通るのかという点ではないでしょうか。
住宅ローンの審査に通らないとマイホームは建てられませんし、希望する借入額を借りられないと予算を下げて家づくりをしなければなりません。

しかし、それぞれの金融機関がどのような審査を行っているのか分からないため、対策ができないという方もいるはずです。

そこで今回は、住宅ローンを組むための条件や金融機関が重視している審査項目を解説します。
住宅ローンが通らなかったときの対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

家のローンを組むための条件



「常陽銀行」が提示している条件を参考にして、住宅ローンを組むための条件を紹介します。
金融機関によって細かな条件が異なりますので、ご自身が借入する住宅ローンの詳しくチェックしてみてくださいね。

・常陽銀行の営業地盤内にお住まいの方(茨城県外にお住まいでもご利用いただけます)  
・満18歳以上66歳未満で、最終ご返済時の年齢が満80歳未満の方
・ご返済に見合う安定した収入のある方
・団体信用生命保険に加入が認められる健康な方(保険料は常陽が負担いたします。)
・原則として、めぶき信用保証(株)の保証を受けられる方。

▷引用元:住宅ローン 商品概要|常陽銀行

どこの金融機関でも、借入する人の健康状態や年齢、収入に関する条件が提示されています。

転職したばかりで安定した収入がなくても、転職後の給与明細や勤続証明書などを提出することで審査をしてもらえることもあります。

また、フラット35などの住宅ローンは団体信用生命保険を加入するかどうか選択可能です。
病気をしたことがある方や健康状態に不安がある方は、保険未加入でも組むことができる住宅ローンを検討してみてくださいね。

住宅ローン審査で重要視される9つの項目



では、金融機関はどのような基準で住宅ローンの審査をしているのでしょうか。

国土交通省が行った「民間住宅ローンの実態に関する調査」では、各金融機関の審査項目についてのアンケートをが掲載されています。
審査のときにチェックする項目として、9割以上の金融機関が挙げているのは次の9つです。

①完済時年齢(98.7%)
②健康状態(97.9%)
③借入時年齢(97.2%)
④担保評価(96.1%)
⑤勤続年数(93.2%)
⑥連帯保証(93.1%)
⑦返済負担率(93.0%)
⑧年収(92.9%)
⑨金融機関の営業エリア(90.7%)

▷令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査|国土交通省

住宅ローンを借りる人の年齢や健康状態、返済能力や勤務に関すること、建物や土地の担保評価を重視する金融機関がほとんどです。

今回の項目には入っていませんが、他ローンの借入状況によって審査結果に影響することもあります。
カーローンやショッピングローンなどを組んでいる方は、事前に住宅会社や金融機関に相談しましょう。

住宅ローンの審査が通らない人の特徴



住宅ローンの審査が通らない人の特徴を紹介します。

住宅ローンの条件を満たしていない
先ほど紹介したような、金融機関が提示する住宅ローンを組むための条件を満たしていない場合、審査が通らないケースがほとんどです。

例えば、完済時の年齢が90歳だったり働き始めて1ヵ月しか経っていなかったりする場合は、審査を受け付けてもらえないこともあります。
また、自営業や出来高制の営業職などは収入が不安定のため、厳しめに審査をする金融機関も少なくありません。

金融機関によって条件は異なりますので、自分の状況に合った審査をしてくれる所を選ぶことが大切です。
住宅会社にサポートしてもらいながら、ベストな住宅ローンを見つけましょう。

年収に対して希望する借入額が多い
年収に対して希望する借入額が多すぎる場合も審査が通りません。
なぜなら、収入に対して住宅ローンの返済額の割合(返済負担率)が多くなってしまうためです。
返済負担率が高いと家計を圧迫してしまって、結果的に返済できなくなる可能性が高くなります。

金融機関ごとに適切な返済負担率を定めていて、その割合に収まる金額を借入可能額としているケースがほとんどです。
返済負担率は公表していない金融機関が多いため、住宅会社のアドバイスを聞きながら適切な借入額を決めましょう。

もちろん借入できる額でなく、返済できる額を考えて借入額を決めることが大切です。
家庭の収支を見返して、無理のない返済計画を立ててくださいね。

他のローンを返済している
住宅ローンの他にもローンを組んでいて、返済している場合も審査に通りにくいケースが多いため注意しましょう。

カーローンなどの返済額が大きい借入は、月に数万円を返済しているケースも多いですよね。
住宅ローンは他のローンも含めた返済負担率を基に審査を行います。
そのため、カーローンなどがあると住宅ローンを組める額が少なくなってしまうのです。

例えば、月々の返済可能額が8万円の場合、カーローンを3万円ずつ返済していると住宅ローンは5万円分しか組むことができません。
カーローンに限らず、スマホの機種代の分割支払いなどの少額でも考慮されるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

過去にローン返済の延滞がある
過去にローンを組んでいて返済の延滞がある場合も、住宅ローンの審査が通らない場合があります。
なぜなら、住宅ローンも延滞するかもしれないと考えられてしまうからです。
もちろんローンの未払いがある場合も同様です。

過去の返済に不安があるなら、過去の返済状況を確認できる書類を取得することができます。
インターネットからでも申請ができますので、チェックしてみてくださいね。

自己資金が全くない
自己資金が全くなく、ほぼフルローンで注文住宅を建てようとしている方も、審査が厳しくなるため注意が必要です。

返済負担率にかなり余裕がある場合は、審査が通るケースも少なくありません。
しかし、借入額が多い場合は減額した方がいいと言われることもあります。

手付金やさまざまな諸費用などで現金が必要になりますので、注文住宅を建てるときにはある程度の貯蓄をしておくことをおすすめします。

家のローン審査が通らないときの対処法



住宅ローンの審査が通らないときの対処法を紹介します。

借入額を下げる
審査が通らない理由として、年収に対して希望する借入額が高すぎる可能性があります。
再度建物や土地の予算を見直して、適した資金計画を立てた上で借入額を下方修正しましょう。
借入可能な金額の目安は、住宅会社の営業マンなどに相談することをおすすめします。

また、建築予算は下げたくないなら、自己資金を増やすことも1つの方法です。
ただし、自己資金の割合を増やすと、家具・家電の購入費の予算を減らさなければならないケースも。
いくらの現金をマイホーム建築費に充てられるかを考えながら、自己資金と住宅ローンのバランスを検討してみてくださいね。

夫婦の収入を合算して審査する
夫婦どちらかの収入だけでは希望する借入額に届かない場合は、収入合算にして夫婦2人の年収で審査してもらうことも可能です。
合算した年収に対して、ローンの返済額の割合を審査するため、借入額を増やすことができます。
また、ローンの組み方によっては、夫婦2人で団体信用生命保険に加入できたり住宅ローン控除を受けれたりします。

ただし、夫婦の年収を合わせて審査すると、一方が連帯保証人や連帯債務者にならなければいけません。
夫婦で組むメリット・デメリットがそれぞれありますので、理解した上で収入合算の審査を申込んでくださいね。

既存のローンを完済する
他のローンを組んでいることが住宅ローンの審査が通らない理由なら、完済することで解決します。
完済のタイミングは住宅ローンの契約時や実行時など、金融機関によって異なります。
事前に確認をして、既定のタイミングまでに完済できるような段取りを組みましょう。

ちなみに、審査をするときは「完済予定」で申込みができるため、ローンがあることを申告すれば問題ありません。
返済計画をしっかり立てて、住宅ローン審査に影響がないように対策してくださいね。

審査が緩い金融機関に申し込む
金融機関によって審査の条件や基準はさまざまです。
条件が緩い金融機関に申込をすることで、審査に通りやすくなったり希望する借入額に届いたりする可能性が高まります。

例えば、返済負担率が25%と30%の金融機関では借入額に次のような違いがあります。

【条件】年収600万円、金利2%の住宅ローン
・返済負担率25%の場合:月々12.5万円の返済→約4,400万円の借入が可能
・返済負担率30%の場合:月々15.0万円の返済→約5.300万円の借入が可能

同じ額の年収でも、返済負担率が5%上がるだけで約900万円も借入可能額が変わりました。
金融機関によっては、返済負担率が20%や35%のこともあります。

また、勤続年数が短い場合や契約社員でも審査を行ってくれる金融機関も。
ご自身の状況に合わせて、有利な審査を受けられる住宅ローンに申込みを行いましょう。

【おわりに】
住宅ローンは年収や勤務状況、申込者の健康状態や年齢などさまざまな項目を基に審査しています。
審査する項目は各金融機関で似ていますが、審査の基準はそれぞれ異なる点がポイントです。
同じ内容で事前審査を行っても、審査が通らなかったり借入額に数百万円の違いがあったりすこともあります。

また、今回紹介したような対処法を知っておけば、審査が通りやすくなるケースも少なくありません。
住宅会社に相談しながら、ベストな住宅ローンを選んでくださいね。

アイリスホームでは資金計画や住宅ローンに関してもサポートしておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。