せっかく注文住宅を建てるなら、猫ちゃんものびのび暮らせる家にしたいですよね。
猫ちゃんが快適に暮らすためには、さまざまな間取りや設備、仕様の工夫が必要です。今回は猫ちゃんと暮らす住まいの実例と、家づくりのポイントを紹介します。
愛猫との時間をより豊かにするために、マイホームにさまざまな工夫を詰め込みましょう。
【実例】猫がのびのび暮らせる家
猫がのびのび暮らせるよう考えて建てられた住まいを紹介します。
壁に沿って
キャットウォークを作りました。
ステップと窓下のボックスは、収納としても使うことができます。
ステップを上っていくと、窓につながります。
そのまま進んでキャットウォークを楽しむも良し、窓で日向ぼっこしてくつろぐも良し。
猫ちゃんが自由気ままに過ごすことができます。
ネイビーの壁沿いに施工されたパーツは、マグネットで付けられるため、自由にカスタマイズ可能です。場所を入れ替えたり、パーツを買い足したりできるため、猫ちゃんが飽きずに楽しむことができます。
汚れや臭い、傷みが気になったときに交換しやすい点もメリットです。
こちらは
LIXILの猫壁(にゃんぺき)を採用しております。
▷参考ページ:猫壁(にゃんぺき)|LIXIL丸みを帯びたデザインやフェルト素材なので、猫ちゃんを安心して遊ばせることができます。
LDKにもキャットウォークを設置しました。
こちらは細かな
ステップや
トンネルを造作しています。
テレビ上の収納もキャットウォークの一部にしました。
扉付きの収納を付けておくことで、住まいをすっきり片付けられて、猫ちゃんにいたずらされる心配もありません。
キッチンの背面収納には
スライドできる大きな扉を付けました。
使わないときは扉を閉めておくことで、猫ちゃんのいたずらや思わぬ事故が起こらないように防止できます。
コンロ前には壁を作り、猫ちゃんの侵入を防いでいる点もポイントです。
もう1つの安心ポイントが、
建物の中心に中庭を作った点です。
壁でぐるりと囲まれているため、窓を開けたときに猫ちゃんが道路へ飛び出してしまうことがありません。
天気がいい日は、人目を気にせず猫ちゃんとウッドデッキで日向ぼっこができる、贅沢な空間ですね。
猫も人ものびのび暮らせる、こだわりの住まいです。
▷こちらの施工事例を詳しく見てみる
猫がのびのび暮らせる家を作る7つのポイント
猫がのびのび暮らせる家づくりのポイントを紹介します。
①猫ちゃんがくつろげる空間を作る
猫ちゃんはたくさん寝る動物で、1日の中で
平均16~17時間は寝ると言われています。
安心して休めるように、猫ちゃんがくつろげるスペースを作りましょう。
出窓や窓際で休めるスペースや、キャットタワーやウォークの一部を寝られるようにしてもいいかもしれません。愛猫の普段の様子を改めて観察し、どのようなスペースならくつろげそうか考えてみてくださいね。
②キャットウォーク・タワーは猫ちゃんの体格に合わせる
キャットウォークやタワーは、猫ちゃんの体格に合わせましょう。
身体の大きな猫ちゃんの場合、通り道が狭いと使いにくく、落下の危険性があります。
壁に造作するタイプのキャットウォークでは、耐荷重が足りずに壊れてしまう可能性も。また、ジャンプ力も猫ちゃんによって異なるため、ステップの位置が高すぎると使ってくれないこともあります。
猫ちゃんが安心して楽しく遊べるように、サイズや配置まで細かくこだわってくださいね。
③落ち着いてトイレできるスペースを
猫ちゃんが落ち着いて用を足せるスペースも作っておきましょう。
次のポイントを抑えて、トイレスペースの位置を決めることをおすすめします。
・人目に付きやすい・寒いまたは暑いスペースではない・掃除がしやすい・換気ができる・シニアになっても使いやすいリビングなどの人目に付きやすい空間なら、すぐ掃除ができて清潔な状態が保てます。
壁や床を掃除がしやすい素材にすると、住まいが傷みにくく衛生的です。
愛猫がシニアになったときのことを考えて、トイレが置けるスペースを複数箇所考えておいても良いでしょう。
④運動量が多い猫ちゃんは吹き抜けや勾配天井を作って
運動量が多い猫ちゃんがいるご家庭では、
吹き抜けや
勾配天井の間取りもおすすめです。
これらの間取りは高い天井が確保できるため、キャットウォークの距離を長くすることができます。
吹き抜けに化粧梁を採用して、その上を猫ちゃんが歩けるようにしても良いでしょう。1・2階の行き来ができるようになると、家の中にいても運動量を確保できます。
ただし、猫ちゃんが行ける範囲が広がると、
安全対策なども広範囲に行わなければいけません。
メリット・デメリットを検討しながら、間取りを考えてみてくださいね。
⑤回遊動線なら猫ちゃんが自由気ままにお散歩できる
キャットウォークをあまり使わない猫ちゃんは、平面で動ける範囲を広げましょう。
行き止まりがなくグルグルと回れる回遊動線なら、猫ちゃんが家の中をお散歩しやすくなります。壁の足元に小さな通り道を作れば、猫ちゃん専用の回遊動線を作ることもできますよ。
また、
ペットドアを採用すれば扉を開けっぱなしにしなくていいため、冷暖房効率を下げずに猫ちゃんの移動範囲を増やせます。
猫ちゃんが自由気ままにお散歩できるようなコースを、お住まいの中に作ってあげてくださいね。
⑥中庭があればカーテンをつけなくても気にならない
壁で囲われた中庭も、猫ちゃんがいるお住まいにはおすすめです。
カーテンを付けなくても人目が気にならないため、たっぷりの日差しを浴びて日向ぼっこができます。また、カーテンに爪を引っ掻けて、ケガをする心配もありません。
窓を開けたときの脱走などのリスクも抑えられるため、ぜひ中庭を検討してみてくださいね。
⑦キャットウォークやくつろぎスぺ-スは照明に配慮して
猫は夜行性のため、明るくて強すぎる光が得意ではありません。
高い位置にキャットウォークや寝床を作る場合、照明が近すぎて眩しい可能性があります。照明の真下にくつろげるスペースがあっても、不快に感じて使ってくれない可能性も。
とは言え、人間が生活しやすくするためには、明るい照明は必要ですよね。
猫ちゃんスペースだけ照明のスイッチを分けるなどして、人が掃除するときだけつけられるようにすると良いかもしれません。ダウンライトの位置を少しずらすだけでも、明るさの感じ方は異なります。
猫ちゃんが過ごす位置を考えて、照明の配置計画を立てましょう。
飼い主側もお世話がしやすい住まいにしよう
猫ちゃんとのびのび暮らせる家にするためには、飼い主側への工夫を取り入れることが大切です。
お世話がしやすい住まいにすることで、掃除の負担を減らすことができたり、建物の劣化を防ぐことができます。具体的には、次のような工夫がおすすめです。
・傷つきにくい壁紙や床材を選ぶ・トイレ回りは耐水性の高い床材を選ぶ・窓や換気扇で換気しやすくする・ニオイが付きにくい内装材を選ぶ・フラットな床でお掃除ロボットが使えるようにする・夜間に猫が騒いでも気になりにくい間取りにする傷みにくく掃除がしやすい内装材選びをしましょう。
臭いが付きにくいタイプや消臭効果のある内装材もおすすめです。
段差のない住まいならお掃除ロボットを使えるため、猫ちゃんの抜け毛掃除の負担を減らすことができます。
また、猫ちゃんは夜間になると元気に動き回りますよね。
寝室にキャットウォークやトイレを置いてしまうと、音が気になってしまうかもしれません。
お互いにがストレスなく生活できるように、猫ちゃんの活動スペースを決めましょう。
おわりに
猫ちゃんも大事な家族の一員。
人だけでなく猫ものびのび暮らせる家にするためには、さまざまな工夫が大切です。
注文住宅だからこそできるアイデアを取り入れて、愛猫との暮らしをより楽しく豊かにしましょう。具体的なアイデアはこちらのコラムでも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▷関連コラム:愛猫と暮らす家|猫が喜ぶ家づくりのアイデア11選【実例あり】アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った家づくりをしています。
猫ちゃんと暮らす住まいを検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。