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2024-04-12

なぜ平屋がブームなのか|7つの理由や失敗談、人気の間取りを紹介


近年、平屋ブームが起きていることはご存じの方も多いでしょう。
10年前と比べて居住専用住宅の建築数は10万戸以上減少していますが、平屋の建築数は10年間でなんと約1.5倍も増えています。

【居住専用住宅の一階建ての建築物の数】
・2013年:36,551棟
・2023年:57,848棟
▷参照元:建築物着工統計

では、なぜ平屋ブームは起きているのでしょうか。
今回は平屋が選ばれている理由や人気な間取り実例を紹介します。

デメリットや失敗談も紹介しますので、平屋を検討している方は参考にしてみてくださいね。


平屋ブームが起きている7つの理由


▷施工事例:リビングと中庭とガレージがつながる平屋の住まい

近年、なぜ平屋ブームが起きているのでしょうか。
平屋が求められる理由やメリットを7つ紹介します。


①ワンフロアで安心
平屋は一階建てのため、階段のない生活を送ることができます。
段差がないワンフロアの暮らしは、安全性が高く生活しやすいです。

小さなお子様やお年寄りが階段から転落する危険性がありません。
お子様が二階からおもちゃを落として遊ぶこともないでしょう。

平屋を選ぶことで、幅広い世代にとって安心して暮らせる住まいを作ることができます。


②効率的な動線を作れる
階段のない平屋なら、効率的な動線を作りやすいです。

一般的な二階建ては、一階にLDKや水回り、二階に寝室やクローゼットなどが配置されていることが多いですよね。
洗濯物を毎回二階まで運んで干したりしまったりするのは効率が良くありません。
入浴後に子供がなかなか二階に上がってくれないことや、毎朝二階まで起こしに行くのが面倒ということもあるでしょう。

平屋なら、これらの動きをすべて一階で完結できるため、効率的に過ごすことが可能です。


③家族の様子がわかりやすい
平屋は家族の様子がわかりやすく、コミュニケーションが取りやすい点も魅力的です。
二階建ての場合、二階の自室に子供がこもってしまうと、一階からは様子が分かりにくいですよね。

平屋なら、部屋から少し出てくれば様子が分かりますし、声もかけやすいです。
LDKを中心とした間取りを採用し、家族とコミュニケーションが取りやすい平屋にしましょう。


④掃除がしやすい
階段のない平屋は、単純に掃除がしやすい点もメリットです。
掃除機を持って階段を掃除する必要がないため、身体に負担が掛かりません。

また、段差がなければお掃除ロボットに家中の掃除をしてもらうこともできます。
掃除の時短を考えている方にも平屋はおすすめの住まいです。


⑤老後も暮らしやすい
平屋は老後も暮らしやすい住まいです。

二階建ての場合、老後になっても階段を使う必要があり、身体に負担がかかりますよね。
一階に寝室を作るケースもありますが、二階の空間が全く使われなくて無駄になってしまいます。

一方で、平屋なら元からワンフロアに寝室やクローゼットがあるため、老後に模様替えなどをする必要がありません。
使わなくなった子供部屋なども、趣味部屋などとして長く活用できます。


⑥外とのつながりを作りやすい
平屋はすべての空間が一階にあるため、外とのつながりを作りやすいです。
例えば、LDKと子供部屋からつながる中庭を作れば、子どもが屋外でも遊びやすくなります。


▷施工事例:ガルバ×無垢材の中庭のある住まい

中庭は壁で囲まれていて道路と面していないため、安全性も高いです。

寝室から外がつながっていれば、朝目覚めたときに外の景色を楽しめたり、寝る前に一息つくこともできますね。
平屋を建てることで、屋外スペースもマイホームの一部として活用しやすくなるでしょう。


⑦耐震性を高く保てる
平屋は建物の荷重が分散されるため、耐震性を高く保てることができます。
地震が起きても、高さがないため揺れを最小限に留めることが可能です。

二階建て以上の場合、上階の壁の量・位置によって建物のバランスが悪くなることもあり、地震の影響を受けやすくなります。
耐震性を高く保ちたいなら、ぜひ平屋を検討してみてくださいね。


平屋のデメリットと失敗談を紹介



平屋のデメリットや実際の失敗談を紹介し、対策を解説します。


①広い土地が必要
平屋は二階建てと比べて、広い土地が必要です。
コンパクトな土地に平屋を建てたら、庭がほとんど作れなかったというケースもあります。

平屋を建てるなら、敷地の形状を最大限に活かした建物形状を考えましょう。
平屋は二階建てよりも耐震性を確保しやすいため、凹凸のある建物形状にしても問題ないケースが多いです。

コンパクトな変形地でも、間取りによっては平屋が建てられますので、設計力のある住宅会社に相談してみてくださいね。

また、土地探しから行う場合は、必要な庭や駐車スペースの広さを考えておくことも大切です。
駐車場2~3台、庭は必要ないのであれば、60~70坪台の土地で平屋を建てることもできます。

土地探しから住宅会社に協力してもらい、希望の平屋が建てられる敷地を探してくださいね。


②費用が割高になるケースが多い
二階建てと比べて、平屋の建築費は割高になるケースが多いです。
基礎・屋根面積が増えることなどが原因として挙げられます。

ただし、平屋は階段がなく、間取りによっては二階建てよりも廊下を削れるケースが多いです。
同じ部屋数でも、二階建てより平屋の方が床面積が小さくなり、建築費が安いこともあります。

そのため、一概に平屋が割高になるとは言えません。
暮らしやすさ・費用面などさまざまな点を考慮しながら、総合的に平屋・二階建てを選択しましょう。


③間取りによっては動線が悪くなる
平屋は間取りによって、動線が悪くなることがあります。
横長・縦長の建物形状の場合、端から端までの動線が長くなってしまいますからね。

例えば、建物の東端に玄関、西端に洗面脱衣所があると、次のようなことが起こります。

・帰宅後にすぐに手洗いやうがいができない
・子供が泥んこになっていてもリビングを通らなければならない
・愛犬の散歩で足を洗うために抱っこして連れて行かなければならない

これらを避けるためには、玄関と洗面脱衣所が近くにあった方がいいですよね。
または、玄関周りに洗面台を設置する方法もあるでしょう。

具体的な生活をイメージしながら、動線や配置を考えることが大切です。


⑤水害には弱い
平屋は水害に弱い点がデメリットと言えます。
二階建ての場合は、床上浸水が起きたら階段を使って二階に避難することが可能です。
また、大切な家財なども二階に置いておけば、損害を免れることができるでしょう。

対して、平屋の場合は屋根上へ行かなければ逃げ場がありません。
水害の危険地域に建築するなら、ロフトを作ったり建物の地盤を高めにするなどの対策を考えてみてくださいね。


⑥防犯面・プライバシー面に不安がある
平屋は、防犯面やプライバシー面に不安があるという意見も少なくありません。
寝室や子供部屋などのプライベートスペースも一階にあるため、外から見られやすい状況にあります。
また、侵入しやすい高さの窓が多くあり、不審者に狙われやすくなるケースもあるでしょう。

プライバシー面を高めるためには、目隠しフェンスやロの字型の平屋の採用をおすすめします。
ロの字型の建物なら、建物の外周面に大きな窓を付けなくても日当たりを確保することができます。


▷施工事例:中庭で繋がる平家の二世帯住宅

カーテンを閉めなくても外からの視線が気にならない平屋にすることが可能です。

また、防犯性を高めたいなら、防犯ガラスなどの採用も検討しましょう。
窓の位置を少し高めにするだけでも、侵入しにくくなります。

設計士と相談しながら、デメリットを対策した平屋を建ててくださいね。


大人気な平屋の間取り実例

人気のある平屋の間取り実例を紹介します。


中庭とクローゼットが中心にある平屋



ガルバリウム鋼板とセメントを使った「SOLIDO」を組み合わせた外観。
モダンな雰囲気がかっこよく、スタイリッシュさが美しい素材です。



玄関を入ると正面に大きな窓があり、中庭を見ることができます。
床や壁も白で統一し、明るく開放感のある雰囲気に仕上げました。



リビングは大きな折り上げ天井にして、梁を見せました。
平屋でも折り上げ天井や勾配天井を取り入れることで、縦方向にも広がりのある住まいにできます。
LDKの中心には中庭があり、アウトドアリビングとして活用しやすいです。



ウォークインクローゼットは建物のほぼ中心に配置しています。
入り口を2つ作って通り抜けできるようにし、朝の準備や洗濯の片付けが効率的にできるような動線を作りました。

平屋の人気な間取りである、中庭やウォールスルータイプの間取りを採用した、暮らしやすいおしゃれな住まいです。
▷施工事例:二種類の外壁材×回遊導線のある平屋の住まい


ガレージ付きの平屋


ブルーグレーの爽やかな色味と杉材の木目がマッチした、アメリカン×モダンスタイルの外観。
玄関横にはビルトインガレージを施工しました。



ガレージは家の中からも出入りできるため、愛車のお手入れや雨の日のお出かけも楽々です♪
木の温かみのある内装で、オシャレな雰囲気のガレージに仕上がりました。



LDKと隣接した畳スペースも人気があります。
平屋の良さを残すために、段差がなくフラットにつながる畳スペースを採用しました。



一直線のLDKを住まいの中心に配置し、そこから各スペースへの動線を繋げました。
家族が自然とリビングに集まれるような間取りの平屋です。

▷施工事例:家族で楽しむガレージ×平屋の住まい


道路沿いに窓がない「ロの字型」の平屋


三角形の玄関の入口と、白の塗り壁がおしゃれなシンプルモダンな平屋の外観。
道路側には窓が1つもなく、デザイン性はもちろんプライバシー面や防犯面も優れた住まいです。



建物形状がロの字になっていて、室内に入ると中庭に面してに大きな窓が設置されています。
外からは考えられないような明るさと開放感です。



建物の中心に中庭があり、LDKの他に2部屋が中庭とつながっています。
こちらはランドリースペースで、洗濯物を中に干したり外に出したりできる便利な空間です。

外からの視線を気にせずに、明るい住まいを実現した大満足の平屋が完成しました。
▷施工事例:趣味を楽しむ住まい


おわりに
平屋は住み心地やでデザイン性など、さまざまな魅力があります。
一方で、プライバシー面や防犯面が心配などの声もあるでしょう。

平屋の施工実績が多い住宅会社に家づくりを依頼することで、平屋のデメリットを対策した住まいを提案してくれます。
ご自身の理想的な暮らしを実現してくれるような住宅会社を選んで、大満足の平屋を建ててくださいね。

アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った家づくりをしています。
中庭がある平屋やシンプルモダンな平屋などを多数建築しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。