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2024-02-16

「お金ないけど家を建てたい」は現実的?頭金がない人がやるべき7つのこと

「家を建てたいけどお金がない‥」と悩んではいませんか。
家づくりは住宅ローンを組むから、手持ちのお金は必要ないと考えている方もいるかもしれません。

では、本当に現金がない状態で家を建てることはできるのでしょうか。

今回は住宅ローンだけで家を建てることは現実的なのかを考え、お金がない人が家づくりを始める前にやるべきことを解説します。

お金がなくても家は建てられるのか



結論から言うと、まったくお金がない(=手元に現金がない)状態では、家を建てることはできません。

近年は「頭金0円でマイホームが手に入る」などの広告を目にする機会もあるため、お金がなくても家が建つと思っている方も少なくないはずです。
確かに、建物本体の建築費用はすべて住宅ローンでまかなうことができるため、この文言が間違っているわけではありません。

しかし、現実は現金で支払わなければならない費用もあります。

諸費用分を後からローンで補填できたとしても、一時的に現金が必要になるケースも。
そのため、手元に現金が全くない状態で家づくりをすることは、事実上不可能と言えるでしょう。


家を建てるために必要な最低限の現金とは



では、家を建てるためにはどのような現金が必要なのでしょうか。
必要最低限の内容を紹介します。


建物・土地の頭金
建物や土地の契約をしたときに支払う頭金です。
頭金はローン実行前に支払いますので、現金が必要になります。

・建物:本体価格の1~2割程度
・土地:本体価格の1割程度

こちらはあくまでも目安の費用ですので、手元に現金が少ない場合は事前に金額の相談をしておきましょう。
中には、建物の頭金なしを認めてくれる住宅会社もありますが、土地は頭金を支払うケースが一般的です。


現金で支払う必要がある諸費用
家を建てるための諸費用の中には、住宅ローンに含めることができない項目もあります。

具体的には次のような項目です。

・地鎮祭や上棟式の費用
・引越し費用
・家具や家電の購入費用
・不動産取得税
・固定資産税や都市計画税

ほとんどの諸費用は住宅ローンに組み込むことができるケースが多いですが、これらは現金で随時支払います。
また、近隣あいさつの手土産や現場への差し入れなどを行う場合も、都度現金での購入が必要です。

ちなみに、住宅ローンによっては「諸費用ローン」を組むことができます。
家づくりに関する諸費用であれば、用途を問わずに借り入れることが可能です。
ただし、住宅ローンよりも金利が高いため、借入を検討するときは注意しましょう。


入居後の生活費
家は建てて終わりではありませんので、入居してからの生活費も頭に入れておきましょう。
光熱費などは建物の規模が大きくなった分、賃貸よりもマイホームの方が高くなることもあります。

また、新居は日用品などを買い足す機会も多いため、不測の出費があるかもしれません。
入居後すぐに町内会費の徴収をされたというケースも。

急に家族が体調不良になったりケガしたりする可能性もありますからね。
住んでからの生活費や不測の事態も頭に入れて、ある程度の現金は手元に残しておくことをおすすめします。


「お金はないけど家を建てたい」ときにやるべき7つのこと



手元に現金がないけど家を建てたいと考えるなら、すぐにやるべきことを紹介します。

①家を建てたい動機は何かを考える
まずは家を建てたい理由を考えましょう。

・周りの友人が家を建て始めたから‥
・一戸建てに何となく憧れがある

このようなぼんやりとした動機なら、マイホーム建築は考え直しても良いかもしれません。
しっかりと貯蓄できてから家を建てた方が、理想の家を建てることができます。

また、家に対して強い要望はないがマイホームが欲しいなら、注文住宅よりも費用が抑えられる建売住宅という選択肢もあります。

一方で今の住まいに明確な不満などがあり、注文住宅でなければ解決できないのなら、お金がない状態で家を建てても後悔しないかもしれません。
マイホーム建築の動機をもう一度考えて、今家を建てるべきなのか冷静に判断してくださいね。

②今後の収入の見通しを建てる
問題なく住宅ローンを返済していくためには、今後の収入の見通しを立てることも大切です。
今は低収入で貯蓄ができていなくても、来年や数年後には収入が増える見込みがあるなら、家を建てても無理なく暮らしていくことができますよね。
奥様が今は働いていないが、パート勤めをする予定がある場合なども同じです。

反対に、契約社員や不安定な収入の状態で家を建てる場合は不安が残ります。

・安定した収入が見込めるのか
・今後は収入が増える予定なのか

先々の収入に対してもしっかり考え、今家を建てるべきなのか検討しましょう。


③現在の支出を見直す
家を建てるなら、現在の収支を見直しておくことも大切です。
具体的な支出を確認し、無駄な項目はないかを確認しましょう。

住宅ローンは現在の家賃よりも高くなるケースが多いため、家を建てるとさらに貯蓄しにくくなります。
すると、入居後の暮らしが苦しくなり、最悪の場合は住宅ローンが支払えなくなるケースも。

使っていないサブスクリプションの解約や保険の見直しなどを行ういい機会です。
不要な支出は抑えて、生活費や住宅ローン返済に充てられるような環境を整えましょう。


④貯蓄を始める
家を建てたいと思ったら、その瞬間から貯蓄を始めましょう。
注文住宅は家づくりを考えてから入居までに1年以上かかるケースが多いため、十分な期間が確保できます。

家づくりをしている期間は、外食や旅行を控えるだけでも貯蓄することは可能です。
無理のない程度に貯蓄をして、少しでも手元に現金を増やすという意識を持つことが大切です。


⑤ライフプランを考える
家を建てたいと思ったら、プロに相談する方法もおすすめです。
ファイナンシャルプランナーと一緒にライフプランを考えることで、住まいにかけるべき費用を明確化してもらうことができます。

ライフプランとは、家族構成や生活状況から生涯にかかる収支計画を立てることです。
家にかける費用以外にも、生活費や子供の養育費なども明確に提示してもらうことができます。

ライフプランを立てておくことで、いくらの住宅ローンを組むべきなのか、いくらの貯蓄をすべきかなどを考えることが可能です。
自分だけでは中々お金のことを考えるのは難しいと思いますので、ぜひプロに相談してみてくださいね。


⑥住宅ローンを好条件で借入できる状態にする
現金が手元にないなら、住宅ローンをなるべく好条件で借入できる状態にしておくことがポイントです。

具体的には次のような対策をすることをおすすめします。

・他のローンを組まない、完済する
・ローンの延滞をしない
・勤続が1年以上(金融機関によっては3年)
・収入が安定している
・健康状態に問題がない

住宅ローンは、収入に対するローン返済の負担率によって借入額を算出するケースがほとんどです。
そのため、他のローン返済があると、住宅ローンの借入可能額が極端に減ってしまいます。

現在ローンがある場合は延滞などせず返済し、完済した状態にしておきましょう。

また、勤続年数が長かったり収入が安定していたりすると、金融機関からの信用度が高まります。
転職したばかりなどの場合は、貯蓄をしながら少し時期を遅らせるなどの対策をしても良いでしょう。


⑦親からの援助は見込めるのかを確認する
家づくりをするにあたって、親から援助を受けるという家庭もあります。
金銭的な援助や持っている土地を譲ってもらうなど、方法はさまざまです。

ご両親と家づくりについて話をして、援助してもらえるのかを確認してみましょう。

おわりに
現金をなるべく使わずにマイホームを建てることはできますが、現実的ではありません。
実際には、家具や家電を買い替えたり引越したりする費用も必要ですし、入居後の出費もありますからね。

お金がないけど家を建てたいと思ったら、まずは現在の収支を確認して貯蓄を始めましょう。
そして、住宅会社と相談しながら予算に見合ったマイホームを建ててくださいね。

アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った家づくりをしています。
家づくりに関する資金計画のご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。