近年人気の平屋の住まい。
中でも、スタイリッシュでかっこいい平屋に注目が集まっています。
では、かっこいい平屋に仕上げるためには、どのようなポイントにこだわればいいのでしょうか。
今回は、外観や内装の事例を活用しながら、平屋をかっこよくするためのコツを解説します。
デザイン性の高い平屋を建てたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
平屋とは
▷施工事例|T.H様邸平屋とは1階部分だけで構成された建物のことです。
ワンフロアでの暮らしやすさが理由で、子育て世代からシニア世代まで幅広い年齢層に人気があります。
平屋のメリット
平屋のメリットを紹介します。
・階段がないため移動が楽
・コミュニケーションが取りやすい間取りになる・ワンフロアで掃除がしやすい・老後も身体に負担がかかりにくい・各部屋が屋外とつながる階段がない平屋は、LDKから各空間への動線が短くなり、暮らしやすさや家事のしやすさが向上します。
また、バリアフリーな住まいになるため、小さなお子様や高齢者がいる家庭でも安心です。
中庭やウッドデッキなどを採用して、各空間と外とのつながりを作る間取りも人気があります。
平屋のデメリット
平屋のデメリットを紹介します。
・防犯面やプライバシー面が心配・二階建てより広い敷地が必要・床上浸水時に避難場所がない
平屋はすべての空間が1階にあるため、外からの目線や防犯面では不安があります。
道路側の面の窓を減らしたり、大きな窓は中庭に付けるなどの工夫を行いましょう。
また、二階建ての場合は床上浸水時に上階へ避難できますが、平屋は避難場所がありません。
被害も家全体に及んでしまうため、水災の危険性のあるエリアは保険を手厚くしておくことをおすすめします。
【外観編】かっこいい平屋にするためのポイント8選
かっこいい外観の平屋を建てるためのポイントを紹介します。
①採用したいテイストを明確化する
▷施工事例|K.H様邸外観をかっこよくしたいなら、まずは採用したいテイストを明確化させましょう。
平屋は次のようなテイストが人気です。
・シンプルモダン・和モダン・ナチュラルモダン・和風・アメリカン直線を意識したモダンスタイルなら、高さのない平屋でもスタイリッシュな仕上がりに。
和風の平屋は、昔ながらの趣を感じることができる重厚感のあるデザインです。
また、三角屋根と建物前に大きなポーチやデッキを採用する、アメリカンスタイルも平屋との相性が良いでしょう。
採用したいテイストを明確にし、建物・屋根形状や窓のデザインなどを考えてくださいね。
②周りの景観を意識してデザインを考える
▷施工事例|A.N様邸かっこいい平屋は、周辺の建物や景観との調和が取れていることがポイントです。
自然豊かなエリアに都市型デザインの平屋は浮いてしまいますので、ナチュラルや和の要素を組み合わせるなどの工夫をしましょう。
自分が採用したいテイストをベースに、周りの景観を意識した色・素材選びをすることが大切です。
③色を使いすぎず統一感を持たせる
▷施工事例|K.C様邸
外観の色・素材にこだわると、各部位の外装材を個別に選んでしまい、全体的に見たときにまとまりが無くなってしまうことも。
かっこいい平屋にしたいなら、常に全体のバランスを考えることが大切です。
外観に色は使いすぎず、ベースとアクセントの2~3カラーでまとめることをおすすめします。
ベースカラーはアクセントを引き立てるような、馴染みの良い色味を選びましょう。
・ホワイト・ベージュ・グレー・ブラックこれらの色は比較的さまざまな色との相性がよく、木目・石目などの柄も取り入れやすいです。
また、まとまりのある外観にするには外壁・屋根だけでなく、次のような細かな場所の色使いにもこだわりましょう。
・玄関ドア・玄関タイル・窓枠・破風・樋・軒天
この他にもさまざまな外装材が使われています。
細かな部材の色・素材までチェックして、統一感を持たせてくださいね。
④外装材の素材にこだわる
▷施工事例|S.M様邸外装材は素材にもこだわりましょう。
外壁だけでも、塗り壁・サイディング・ガルバリウム鋼板・タイルなど様々な種類があります。
シンプルや柔らかなイメージなら塗り壁がおすすめですし、スタイリッシュやかっこいいイメージならガルバリウム鋼板がおすすめです。
また、ナチュラルや和テイストを取り入れたいなら、木製のサイディングや格子、軒天などを取り入れるとデザイン性が高まります。
テイストに合った素材を取り入れて、ワンランク上のかっこいい平屋に仕上げてくださいね。
⑤窓のサイズ・高さ・種類にこだわる
▷施工事例|K-2様邸外観デザインには窓が大きく関係します。
道路から良く見える建物の正面は、窓のサイズ・高さ・種類にこだわりましょう。
複数の窓を付けるならサイズや位置、種類を統一して配置すると、バランスの良いデザインになります。
一方で、1つしか窓を付けないなら、アクセントになるような滑り出し窓やFIX窓がおすすめです。
シンプルモダンな平屋なら、あえて窓を付けなくてもかっこよく仕上がります。
窓は間取りとの兼ね合いもありますので、室内の使い勝手と外観デザインの両方を考えながら決めていくことが大切です。
⑥ライティングで雰囲気を作る
▷施工事例|S-2様邸外観デザインを考えるときは、夜の見え方も意識しましょう。
夜に建物を照明で照らすと、昼間とは違ったムードのあるデザインに。
玄関や壁・軒天に照明を設置する他に、地面に照明を施工して下から照らす方法もあります。
建物だけでなく、門柱や植栽を照らしてもおしゃれです。
外観で目立たせたいポイントに光を当て、夜もかっこいい平屋に仕上げましょう。
⑦生活感を見せない工夫をする
▷施工事例|T様邸かっこいい平屋にしたいなら、生活感を隠す工夫をすることが大切です。
具体的には、次のような点に意識しましょう。
・外干しの洗濯物が見えないようにする・エコキュートやエアコンの室外機などを隠す・玄関を開けたときに室内が丸見えにならないようにする・外観デザインに合うカーテンを採用する建物裏や見えにくい場所に、物干し場を配置したり設備機器を置いたりしましょう。
また、室内の様子が見えそうな場所には、壁や目隠しフェンスなどを立てることでプライバシー面も向上します。
夜間は屋外からカーテンの色・柄が良く見えますので、外観・内装どちらにも合う色のカーテンを選ぶことをおすすめします。
⑧外構と建物のテイストを合わせる
▷施工事例|T様邸かっこいい平屋にするには、建物だけでなく外構にこだわることも大切です。
例えば、シンプルモダンな外観の建物なら、外構もコンクリート敷きやモダンな門柱などを採用すると統一感が出ます。
植栽なども、線の細いタイプの方が外観に馴染むでしょう。
外観と門柱の素材、玄関タイルとアプローチの色などを合わせるなどの方法も。
建物と外構を1つのものと捉えてデザインすることがポイントです。
【内装編】おしゃれな平屋にするためのポイント10選
平屋の内装をおしゃれに仕上げるポイントを紹介します。
①大きくて高い窓をつける
▷施工事例|K.C様邸かっこいい平屋の内装は、開放感がポイント。
外の景色をなるべく切り取って、明るく広々とした印象を与えられるようにしましょう。
天井までの高さがあるハイサッシを取り入れることで、スタイリッシュで開放的な雰囲気に仕上がります。
外とつながる空間や景色の良い場所に、ハイサッシの大きな窓を採用することをおすすめします。
②勾配天井・折り上げ天井を採用する
▷施工事例|K.H様邸2階部分がない平屋は、高さを活かした空間設計が難しいです。
そこで、天井裏の空間を活かして勾配天井や折り上げ天井を採用しましょう。
屋根形状に沿って天井を高くすることで、吹き抜けのような広々とした空間に。
折り上げ天井で一部分の天井を20~30cm高くするだけでも広く感じます。
③ハイドアで縦方向の広がりを意識する
▷施工事例|A.N様邸ハイドアを採用することで、スタイリッシュな印象の内装に仕上げることができます。
天井までの高さのあるドアは、すっきりとして余計な枠や壁が無くなります。
真っ白なハイドアなら壁とも馴染むため、扉を目立たせたくないときにもおすすめです。
▷施工事例|T.H様邸床から天井までの空間を有効的に使った、内装デザインを取り入れましょう。
④キッチンをインテリアのように見せる
▷施工事例|S.M様邸かっこいい平屋の内装にしたいなら、インテリアのようなキッチンがおすすめです。
フラット対面キッチンや腰壁にデザイン性のあるキッチンだと、空間のアクセントになります。
上の画像は、腰壁にブラックのセメント板を採用しています。
重厚感のあるかっこいいキッチンがLDKの主役になっている住まいです。
⑤色・柄はインテリアで取り入れる
▷施工事例|T様邸飽きのこないかっこいい平屋にしたいなら、内装はシンプルに仕上げてください。
そして、そのときの好みに合わせたインテリアで、色や柄を取り入れましょう。
カーテンやクッションなどのファブリック製品や壁に掛ける絵画などで、色・柄を取り入れることをおすすめします。
壁や天井の色は白で統一し、床はナチュラルカラーの木目で仕上げるとシンプルです。
扉の色は、壁か床どちらかの色に合わせて統一感を持たせましょう。
アクセントの壁を採用するときは、大きな柄はなるべく避けて、さまざまな色と相性良い色を選ぶとコーディネートしやすくなります。
⑥外とのつながりを作る
▷施工事例|K.H様邸平屋の特徴を活かして、外とのつながりを作ることもおすすめです。
リビングと庭をウッドデッキでつなぎ大きな窓をつければ、家の中と外がつながっているように見えます。
外とのつながりを作ると視覚的な開放感が生まれるだけでなく、アウトドアリビングとして活用することも可能です。
生活の幅が広がりますので、屋外空間も意識した間取りや内装デザインを取り入れましょう。
⑦床材の違いを楽しむ
1つの空間に2種類の床材を採用することで、デザインのアクセントになります。
具体的には次のような方法があります。
・キッチンだけタイルで仕上げる・リビングの一部を土間にするキッチンをタイルにすることで、水や油ハネによる床の劣化を防ぐことができます。
また、リビングの土間スペースはペットの空間として活用したり、植物の置き場にしたりと多くの活用方法があります。
デザイン性だけでなく、使い勝手も考えながら床材選びを楽しみましょう。
⑧照明の種類と電球の色にこだわる
照明は器具のデザインだけでなく、種類や電球の色にもこだわりましょう。
照明を空間のアクセントに使いたいなら、壁付けのブラケットライトや吊り下げるペンダントライト、空間を広く見せたいならダウンライトがおすすめです。
また、効果的に間接照明を取り入れることで、柔らかな印象のおしゃれな内装に仕上がります。
電球は色によって印象が異なります。
・昼白色:清潔感のある洗練されたイメージの白色
・温白色:どんな空間にも馴染む昼白色と電球色の中間色
・電球色:温かみのある雰囲気や落ち着く空間になるオレンジ色
どんな印象にしたいかによって、電球の色を使い分けてくださいね。
ただし、1つの空間に異なる色を使うと、統一感が無くなってしまうことも。
使うタイミングに合わせて色を変えられる調色の照明などもありますので、上手に活用してみてくださいね。
⑨造作家具でオリジナル性をプラスする
▷施工事例|K.M様邸かっこいい平屋にしたいなら、造作家具を採用してオリジナル性をプラスしましょう。
家族の生活スタイルに合った収納やカウンター、ダイニングテーブルなどがおすすめです。
また、洗面台を造作にして世界に1つだけのデザインにする方法も。
▷施工事例|S.S様邸デザイン性と使い勝手を考えながら、こだわりの造作家具を取り入れてくださいね。
⑩隠す収納ですっきりとした印象に
▷施工事例|T.H様邸どんなにかっこいい内装でも、物がたくさんある生活感に溢れた部屋では、おしゃれな印象を与えることはできません。
扉付きの隠す収納を採用し、細々したものが整理整頓できる状態を作ることが大切です。
キッチンのカップボードに扉をつけて、キッチン家電などを丸々隠す方法も。
ウォークインクローゼットやパントリーにはロールスクリーンをつけて、来客時だけ隠せるようにしてもいいでしょう。
隠す収納によって使いにくくならないように考えながら、収納計画を立ててくださいね。
おわりに
平屋をかっこよく仕上げるためには、さまざまな工夫が必要です。
外観・内装に共通して言えることは、採用したいテイストに合った色・素材をトータルコーディネートすることです。
それぞれの部材がおしゃれでも、統一感がないとデザイン性は高まりませんからね。
建物全体のバランスを意識しながら、平屋をかっこよく仕上げてくださいね。
アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った家づくりをしています。
「要望に合わせてかっこいい平屋を提案してほしい!」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。